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東京, 2016年2月5日 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、社内表彰「Best Innovation(ベストイノベーション)2015」に、世界トップクラスの高効率を誇るM701F5 ガスタービンや、国産初となるジェット旅客機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の初飛行など17件を選定しました。
「Best Innovation」は、当社の独創的な新製品、新技術、新事業などを対象とした表彰制度で、2003年から毎年実施しています。社内の各部署およびグループ会社からの応募案件を対象に、新規性、技術の高度性、事業に及ぼすシナジー、イメージアップ度、安全活動や品質活動などについて評価し、審査・選定を行っているものです。
今回の受賞案件は次のとおりです。
【新製品賞】 - M701F5 ガスタービン - H-IIA 高度化 第2段長時間飛行 - エンドレス圧延設備による鋼板製造工法(Arvedi ESP-Endless Strip Production)
【新業務プロセス賞】 - 中規模火力発電設備の標準化 - 民航エンジン事業における産業クラスターの形成・活用 - 福島県 放射性除染廃棄物焼却減容化施設の建設と運営 - サプライヤファイナンス導入による、Win-Win のキャッシュフロー実現 - プラント試運転支援システム構築によるQCD改善
【特別賞/新技術賞】 - クラウド版GTCC予兆検知技術およびサービス拡販の新手法確立(Cloud Monitoring Service) - ASTRO-H衛星 搭載ミッション機器開発 - タービン/圧縮機の全段三次元流動解析技術 - 燃料電池複合発電システム - 長繊維強化樹脂の繊維樹脂直接混練成形技術
【特別賞/イメージアップ賞】 - MRJ初飛行 - HTV5号機ミッション連続成功
【特別賞/ベスト・セーフティ・プラクティス賞】 - スペシャリストによるライブ解説を用いた全社技能研鑽活動
【特別賞/ベスト・クオリティ・プラクティス賞】 - 787主翼 高レート安定生産に向けた品質改善活動
受賞案件の概要は次のとおりです。( )内は担当部門。
【新製品賞】 ◇M701F5 ガスタービン (三菱日立パワーシステムズ株式会社) - 既存機種であるF4形ガスタービンに対し、最新機種のタービン入口温度1600度級のJ形ガスタービン等で開発された技術を適用して性能を向上させ、500MW(50万kW)クラスで世界トップクラスの高効率、低エミッション、高信頼性を実現した。 ◇H-IIA 高度化 第2段長時間飛行 (防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部) - H-IIAロケットの第2段機体において、約5時間の飛行後少ない燃料(液体酸素・液体水素)での再々着火を可能にし、衛星を静止軌道により近い軌道まで運べるようにした。 これにより、世界の衛星打上げ需要の約50%をカバーできるようになり、日本で初めて商業衛星打上げに成功した。 ◇エンドレス圧延設備による鋼板製造(Arvedi ESP-Endless Strip Production) (Primetals Technologies, Limited Casting and Endless Strip Production) - 一体化され連続した鋳造-圧延プロセスを実現し、高品質な極薄熱延鋼板を大量に生産できるようにした。また、製造コスト、エネルギー消費量、CO2排出量の大幅な削減も実現した。Arvedi ESPはエンドレス薄板鋳造-圧延を工業的実用化している史上初、唯一の技術である。
【新業務プロセス賞】 ◇中規模火力発電設備の標準化 (三菱日立パワーシステムズ株式会社) - 従来は個々に対応していた中規模コンベンショナル火力発電設備について、あらかじめ主要機器をはじめ発電所の中核を標準化し、設計品質を高め、リードタイムを短縮することによりお客様のニーズにタイムリーな対応を可能とした。 ◇民航エンジン事業における産業クラスターの形成・活用 (三菱重工航空エンジン株式会社) - 航空機用エンジン部品の生産において、従来各工程ごとに加工を受け持っていたパートナーが集まって生産を一貫して行う産業クラスターを形成。公的助成を活用し、スムーズな生産体制を構築することで、生産性向上および価格低減を実現した。
◇福島県 放射性除染廃棄物焼却減容化施設の建設と運営 (三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社/エネルギー・環境ドメイン原子力事業部/グローバル事業推進本部 グループ営業推進総括部) - 機械・設備システムドメインのごみ焼却技術とエネルギー・環境ドメインの放射能管理技術を融合し、鹿島建設株式会社との共同企業体(JV)で「放射能除染廃棄物焼却減容化プラント」を受注。建設マネジメントを徹底し、リードタイムを1/3に短縮した。 ◇サプライヤファイナンス導入による、Win-Win のキャッシュフロー実現 (機械・設備システムドメイン 冷熱事業部/Mitsubishi Heavy Industries-Mahajak Air Conditioners Co., Ltd.:MACO) - MACO社(タイ)にてウェブを利用したサプライヤファイナンスを導入し、サプライヤが早期キャッシュ化できるようにするとともに、キャッシュフローの大幅改善を達成し、Win-Winソリューションを実現した。 ◇プラント試運転支援システム構築によるQCD改善 (ICTソリューション本部/三菱日立パワーシステムズ株式会社) - 熟練者に頼らずに安全・確実に試運転を遂行できる仕組みを構築。インドをはじめ国内外で実運用し、納期遵守、品質確保に貢献した。
【特別賞/新技術賞】 ◇クラウド版GTCC予兆検知技術およびサービス拡販の新手法確立 (Cloud Monitoring Service) (三菱日立パワーシステムズ株式会社) - 従来は稼働率維持のみに用いていた運転データを、クラウドを活用してお客様と当方で共有することにより、運転状況確認やアラーム発生時の対処、改善提案の効率化を実現した。現在タイで運用試験適用中で、他プラントへも導入予定。 ◇ASTRO-H衛星 搭載ミッション機器開発 (防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部、飛昇体事業部) - X線天文衛星の観測系において、軟X線からガンマ線までの広いエネルギー帯域の観測・硬X線の撮像観測を可能にする機器を開発し、世界トップの観測性能を実現した。特にガンマ線検出では、世界初の半導体コンプトンカメラを開発、従来比1/10の重量に軽量小型化した。 ◇タービン/圧縮機の全段三次元流動解析技術 (技術統括本部/三菱日立パワーシステムズ株式会社) - 従来は部分的な適用に留まっていた三次元流動解析技術について、圧縮機およびタービン全段を対象とした解析が精度良く実施できるよう改良した。これにより設計段階で部分負荷特性や安定性を含む性能特性予測が可能となり、実機設計への適用を推進した。 ◇燃料電池複合発電システム (技術統括本部/三菱日立パワーシステムズ株式会社) - 究極の高効率発電を実現する固体酸化物形燃料電池(SOFC)とガスタービンの複合発電システムを世界で初めて実用化した。2015年5月より250kW級のハイブリッドシステムを九州大学で運転中。また、2015年度グッドデザイン賞も受賞した。 ◇長繊維強化樹脂のダイレクト成形技術 (技術統括本部/三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社) - 溶融樹脂中での繊維の分散・折損挙動の予測技術により、スクリュ混練時のせん断応力場を最適制御、単軸スクリュで長繊維強化樹脂の高品質・ダイレクト成形を可能とし、原料コストを25%低減した。
【特別賞/イメージアップ賞】 ◇MRJ初飛行 (交通・輸送ドメイン MRJ事業部/三菱航空機株式会社ほか) - 国産初のジェット旅客機であるMRJが初飛行に成功。新聞媒体による号外発刊、朝夕刊一面への掲載、テレビでのトップニュース放送など、大規模・多頻度に取り上げられ、航空機産業のみならず、日本製造業の歴史的観点からも意義あるものと伝えられた。 ◇HTV5号機ミッション連続成功 (防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部) - 宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)が、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を無事完遂し、新聞やテレビなどで多数報道された。海外補給機の失敗が相次ぐ中、初回から5回連続の成功となり、当社が品質・リスクマネジメントに着実に取り組み、高いクオリティーを実現していることを示した。
【特別賞/ベスト・セーフティ・プラクティス賞】 ◇スペシャリストによるライブ解説を用いた全社技能研鑽活動 (三菱日立パワーシステムズ株式会社 (安全環境管理総括部、各工場)) - 「スペシャリストによる実況解説」を取り入れた「クレーン玉掛技能講習会」を社内の全工場に対して展開することにより、現場スタッフの知識・技能の向上をはかり、これによりクレーン・玉掛けに関する事故・災害を低減した。
【特別賞/ベスト・クオリティ・プラクティス賞】 ◇787主翼 高レート安定生産に向けた品質改善活動 (交通・輸送ドメイン 民間機事業部、品質保証総括部) - ボーイング787の主翼を高レートで安定生産するため、設計・製造・品質保証部門が一丸となって迅速な意思決定を可能とする体制を構築し、お客様とともに品質改善に取り組んだ結果、品質に対するお客様の満足度評価も著しく高まった。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。 http://www.mhi.co.jp/news/story/1602055720.html
概要:三菱重工業株式会社
詳細は www.mhi.co.jp をご覧ください。
担当窓口: 技術統括本部 技術企画部
トピック: Press release summary
Source: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
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