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2016年12月19日 11時10分 JST
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Source: Fujitsu Ltd
富士通:JX金属グループ、工場作業者の安全性向上にIoTサービスを活用
作業者の状態を遠隔で把握し、見守り体制づくりを強化する実証実験を実施

東京, 2016年12月19日 - (JCN Newswire) - 当社は、このたび、JX金属株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大井 滋、以下 JX金属)様に、作業者の転倒時の位置や状態などを遠隔で把握し、作業時の安全性向上を図る実証実験に、「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(フジツウ デジタル ビジネス プラットフォーム メタアーク、以下、MetaArc)」(注1)で展開している「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE(フジツウ アイオーティー ソリューション ユビキタスウェア、以下、ユビキタスウェア)」の検証用セット「パイロットパック」を提供しました。JX金属様は、グループ企業でめっき加工を手がけるJX金属プレシジョンテクノロジー株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:坂上 信三、以下、JXPT)様の館林工場で、本実証実験を9月に実施し、効果検証を行いました。

JX金属グループではIoT社会をけん引する高機能金属素材(注2)を製造しており、安全管理においてもかねてよりIoTの活用を模索しておられました。さらにJXPT様の館林工場では、作業者の安全衛生管理体制の一環として、急病など非常事態の発生時に早急な対応がとれるシステムづくりを検討されていました。本実証実験では、人の転倒や転倒時の位置情報などを把握する「ロケーションバッジ」(注3)と、熱ストレスレベル(注4)など人の状態を推定し、把握することができる「バイタルセンシングバンド」(注5)を装着し、各所に配置したビーコンにより位置情報を測定しました。管理者は、作業者の状態把握や転倒事故発生時のアラームによる気づきなど、作業者の安全を重視した見守りを行うことができました。

当社は、今回の実証実験で得られた結果を当社のサービスに活かし、JXPT様の作業者に対するさらなる安全管理レベルの強化、およびJXグループの他工場への展開について支援していきます。

また、お客様のデジタル革新を実現する「MetaArc」により、企業や業界の枠を超えて人・物やインフラをつなぐことを支援し、お客様の新たな価値創造と競争力強化に貢献していきます。

背景

JXPT様の館林工場では、一人作業時の急病など、非常事態に備えた作業員の安全確保を、安全第一の考えのもと、改善のテーマと考えておられました。今回、JXPT様の館林工場で従来より取り組まれてきた、安全活動のさらなるレベル向上を図るべく、当社の「ユビキタスウェア」を活用し、現場作業における安全管理の効果を検証いただきました。本実証実験を踏まえ、事故の未然防止や万一の事故発生後の早期対処などの安全管理体制づくりに向け、実際の作業環境における操作性や使いやすさなどの運用確認を行いました。

1.実施場所
JX金属プレシジョンテクノロジー株式会社様 館林工場(群馬県館林市)

2.実証内容
(1)作業者の転倒検知と位置の把握
当社独自のアルゴリズムによって作業者の転倒を高精度に検知し、遠隔の管理者に位置情報を含めてアラームをメールで通知します。
(2)作業者の状態管理
管理者が作業者の熱ストレスレベルを把握し、遠隔から作業者一人ひとりを見守ります。

3.提供システム
本実証実験では、「ユビキタスウェア」を簡単に事前検証できる「パイロットパック」をレンタルで提供しました。そのほか、お客様の現場に必要なデータ活用クラウド基盤の提供、システム設計や機器の設置、専門家による技術相談にも対応しています。
(1)装着用デバイス
- 転倒の検知、位置情報や動線の把握が可能な「ロケーションバッジ」
- 温湿度やパルス数(注6)を計測・数値化した熱ストレスレベル、活動量など人の状態を推定し、把握することができる「バイタルセンシングバンド」
(2)位置測定
- 位置把握に必要なビーコン
(3)通信ゲートウェイ
- IoTゲートウェイ(固定式通信ゲートウェイ)
- スマートフォン「FUJITSU Smartphone ARROWS M305/KA4」(移動式通信ゲートウェイ)
(4)データ活用クラウド基盤と活用技術
- IoTデータ活用基盤サービス「FUJITSU Cloud Service K5 IoT Platform」
- センサーアルゴリズム
- データ可視化アプリケーション

4.お客様の現場に合わせたカスタマイズ
お客様のニーズや現場の状況に応じた環境構築を行いました。
(1)作業現場に合わせ、2種類の通信ゲートウェイを組み合わせて環境を構築
特定のエリアで作業者の状態を把握する場合は固定式の通信ゲートウェイを設置、巡回などの単独作業時には移動式の通信ゲートウェイ(スマートフォン)を作業者が携行するなど、お客様現場にあわせた環境構築を行いました。
(2)位置情報を取得するためのビーコンを最適に配置
構造物や機械に配慮し、一つひとつのビーコンの電波強度を調整し、見通しの悪いエリアをきちんとカバーできるよう、最適な配置を行いました。
(3)アラーム発生時にはメール通知を実施
お客様が現場で把握したい情報のみを通知するようアラームの通知機能を設定し、作業者の状況をデータ可視化アプリケーションで確認するだけでなく、管理者にメールで通知することで、運用を見据えた検証を行いました。

5.実証結果
<転倒検知>
- 階段、通路で実証試験を行い、転倒を検知し、管理者に転倒の発生と位置情報をメールで通知できました。
<作業者の安全管理>
- 熱ストレスレベルが高い場合、アラームが管理者に通知され、遠隔で作業者の状態を把握することができました。
- 熱ストレスレベルが、実際の作業者の状態や体感と合っていることを確認しました。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2016/12/19.html

注釈
注1 MetaArc:クラウド、モバイル、ビッグデータ、IoT、AIなどの最先端技術と、当社SEの知見・ノウハウを融合したデジタルビジネス・プラットフォーム。
注2 IoT社会をけん引する高機能金属素材:スマートフォンやタブレットなどの部品に使われるスパッタリングターゲットや圧延銅箔などの素材。
注3 ロケーションバッジ:正式名称は、「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE ロケーションバッジ」。気圧や加速度などセンシングしたデータを当社の「センサーアルゴリズム」で分析・解析することにより、転倒や転落の検知が可能です。
注4 熱ストレスレベル:日本生気象学会の「WBGTと気温、湿度との関係」を基に、温湿度にパルス数を組み合わせて算出した熱ストレス状態を「安全」「熱ストレスレベル(低)」「熱ストレスレベル(中)」「熱ストレスレベル(高)」の四段階に分けて推定。
注5 バイタルセンシングバンド:正式名称は、「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE バイタルセンシングバンド」。単純な温湿度によるアラームでなく、当社の「センサーアルゴリズム」により装着者それぞれの環境指数や身体の状態を加味した熱ストレスレベルや活動量を推定します。なお、本製品は医療機器ではなく、状態の測定・推定結果が事前に設定した通知条件に該当した場合、アラームで知らせるもので、診断するものではありません。
注6 パルス数:拍数/分を推定。

概要:富士通株式会社

詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。

トピック: Press release summary
Source: Fujitsu Ltd

セクター: Electronics, Cloud & Enterprise
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