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本人確認の安全性を向上する標準規格FIDOに対応 |
東京, 2017年4月20日 - (JCN Newswire) - NECは、モバイルサービスの本人確認の手段として顔認証を利用可能なユーザデータ活用基盤ソフトウェア「NC7000-3A」を、金融機関や通信事業者など向けに提供開始します。
「NC7000-3A」は、Webサービス実現時に必要なIDの管理・認証機能や、IDに紐づくユーザデータをパートナー事業者などに提供する機能を持つソフトウェアです。 今回の強化により、スマートフォンをはじめとするモバイル端末からオンラインサービスを利用する際に顔認証による本人確認が可能になります。このため、パスワード認証時の課題であったパスワード流出によるなりすましの防止や入力の手間の削減など、セキュリティ強化と利便性向上を両立し、サービス利用率向上に貢献します。また、生体情報などのデータを端末外部に送信することなくオンライン認証可能な標準規格「FIDO(ファイド、注1)」に対応したことで、本人確認に用いるデータの流出リスクを低減します。
NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、サービス提供基盤の中核となる「NC7000シリーズ」で累計50件以上の導入実績を有しています。今後もセキュリティ強化と利便性向上を両立する機能を開発・提供していくことで、豊かな社会を支える情報通信基盤の確立に貢献していきます。
背景
オンラインサービスにおける本人確認の手段としてIDとパスワードが約80%を占める一方、安全なパスワードを設定しているのは13%と言われています。また、複雑な本人確認の手段を設定することでサービスの利用率が低下する恐れがあります(注2)。こうしたことから、本人確認におけるセキュリティ強化と利便性向上が一層求められています。 本製品は、オンラインサービスを利用するための本人確認を顔認証で実現するとともに、本人確認で利用する生体情報を端末から送信することなく認証を行うことで、セキュリティ強化と利便性向上を両立し、サービス利用率向上に貢献します。
価格(税別)、販売目標、出荷開始時期
価格: 個別見積り 販売目標: 3年間で累計30億円 出荷開始時期: 2017年6月(顔認証対応)
特長
1. 顔認証対応によりセキュリティ強化と利便性向上を両立
NECの最先端AI技術群「NEC the WISE(注3)」の1つであり、世界No.1(注4)の認証精度を有する顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用したモバイルサービス向け認証エンジンを本製品に組み込み提供します。これにより、顔認証を活用した本人確認が可能になるため、パスワードの流出によるなりすましの防止や入力の手間の削減など、セキュリティ強化と利便性向上を両立し、サービス利用率向上に貢献します。 なお、本製品は指紋認証にも対応しており、他の生体認証にも順次対応していきます。
2. FIDO対応により本人確認に用いるデータの流出リスクを低減
通常、ネットワークを活用したサービスを利用する際、本人確認のために、ネットワークを通じて認証サーバにID・パスワードや生体情報などが送られます。FIDOは、端末で本人確認を行い、本人確認結果を公開鍵暗号(注5)の仕組みを活用して署名・検証することで生体情報を外部に送信することなく認証を完了し、ネットワークサービスを利用できるようにします。本製品はFIDOに対応することで、生体情報など本人確認に用いるデータの流出リスクを低減します。また、FIDOを利用する際に端末とサーバに導入する専用ソフトウェア、顔認証エンジンを全て自社開発し、独自のセキュリティ強化を実現しています。 なおNECは、FIDOを推進する国際的な非営利団体「FIDO Alliance」のスポンサーメンバーとして加盟しています。
3. 機能ごとの個別提供と拡張性により幅広いシステムに対応
本製品は、生体認証機能やユーザデータ連携機能などを個別に提供可能です。また、利用人数に合わせてシステムを拡張することができるため、小規模なサービスから、数千万人が利用する大規模な公共システムまで幅広いシステムの基盤として活用できます。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」を推進しています。当社は、先進のICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。 http://jpn.nec.com/press/201704/20170420_01.html
(注1)FIDO(Fast Identity Online) 生体認証を含む多要素認証などのパスワードに代わる新しい認証方法に関する技術仕様およびアライアンスの名称 (注2)独立行政法人情報処理推進機構が発行している「「オンライン本人認証方式の実態調査」報告書について」より https://www.ipa.go.jp/files/000040778.pdf (注3)「NEC the WISE」(エヌイーシー ザ ワイズ)は、NECの最先端AI技術群の名称です。 "The WISE"には「賢者たち」という意味があり、複雑化・高度化する社会課題に対し、人とAIが協調しながら高度な叡智で解決していくという想いを込めている - プレスリリース「NEC、AI(人工知能)技術ブランド「NEC the WISE」を策定 http://jpn.nec.com/press/201607/20160719_01.html - NECのAI技術 http://jpn.nec.com/bigdata/ai/ (注4)NEC、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマークテストで4回連続の第1位評価を獲得 http://jpn.nec.com/press/201703/20170316_01.html (注5)対になる2つの鍵を使ってデータの暗号化・復号化を行なう暗号方式。片方は他人に広く公開するため公開鍵と呼ばれ、もう片方は本人だけがわかるように厳重に管理されるため秘密鍵と呼ばれる。秘密鍵で暗号化されたデータは対応する公開鍵でしか復号できず、公開鍵で暗号化されたデータは対応する秘密鍵でしか復号できない。暗号化と復号化を同じ鍵で行なう秘密鍵暗号方式に比べ、鍵を安全な経路で輸送する必要がないため、鍵の管理が容易で安全性が高い
概要:日本電気株式会社(NEC)
詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。
本件に関するお客様からのお問い合わせ先 NEC SDN/NFVソリューション事業部 E-Mail: contact@nc7000.jp.nec.com
トピック: Press release summary
Source: NEC Corporation
セクター: Media & Marketing, Cloud & Enterprise
https://www.acnnewswire.com
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