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2018年10月10日 10時00分 HKT/SGT
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Source: NEC Corporation
NEC C&C財団、2018年度「C&C賞」受賞者の決定について
「量子アニーリング計算モデルの提唱」および「積層薄膜有機ELデバイスの発見と先駆的開発」に功績

東京, 2018年10月10日 - (JCN Newswire) - 公益財団法人NEC C&C財団(理事長:矢野薫 NEC特別顧問、所在地:東京都港区)は、本年度の「C&C賞」受賞者2グループ2名を決定しました。

「C&C賞」は1985年に創設された賞で、情報処理技術、通信技術、電子デバイス技術、およびこれらの融合する技術分野の開拓または研究、この分野の進歩がもたらす社会科学的研究活動に関し、顕著な貢献のあった方に授与されるものです。「C&C賞」の受賞者には、賞状、賞牌および賞金(各グループ1,000万円)が贈られます。

本年度の受賞者は、高度化する情報通信社会の発展に重要な革新技術を開発し、新たな研究の潮流や技術分野を切り拓いた、量子コンピューティングの基礎技術と情報端末における表示技術にそれぞれ貢献のあった2つのグループに決定しました。

1つは、ランダムスピン系という統計力学研究で得られた知見をもとに、組合せ最適化問題を高速に解く量子アニーリングという手法の基本概念構築に貢献した1名です。
もう1つは、高輝度で高効率な積層有機薄膜構造の発見によって、各種情報端末や表示装置に応用が進む有機発光ダイオード(OLED)の基本構造の開発や有機エレクトロニクス産業の発展に功績があった1名です。

表彰式典は、11月28日(水)午後3時00分からANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)において開催します。同式典では、贈呈式に続き、受賞者の記念講演が行われます。

2018年度「C&C賞」受賞者
グループA(1名)
氏名: 西森 秀稔 (にしもり ひでとし) 教授
現職: 東京工業大学 教授、東北大学 教授

業績
量子アニーリングの提唱と、同概念に基づく計算機創出の基礎となったランダムスピン系の研究に関する功績

受賞理由
量子コンピューティングは、量子力学的現象である重ね合わせや量子もつれ等を動作原理に用いた計算手法です。代表的な量子コンピューティングとしては、量子アルゴリズムに基づき従来の論理ゲートに代わる量子ゲートで計算を実行する方式と、イジング模型等の統計力学上の物理モデルによって最適化問題を解く量子アニーリング方式が知られています。量子コンピューティングでは、量子ビットにおける重ね合わせ状態を利用して情報を扱うことにより超並列性ひいては高速性を実現できるとされており、その画期的な特徴を活かした計算力をもとに材料開発や組合せ最適化、さらには人工知能開発などへの応用が期待されています。

西森秀稔教授は、これまで計算時間上解くことが困難と考えられてきた複雑な組合せ最適化問題を高速に解く可能性をもつ量子アニーリング方式を提唱しました。この自然界の物理現象を利用した手法が、特にランダムスピン系という情報科学の領域とは異なる分野の理論的研究の中から斬新な着想により生み出された点は特筆されます。教授は網羅的な数値実験によって,多くの最適化問題で量子アニーリングがそれまで知られていたシミュレーテッドアニーリングよりも優れていることを示しました。また教授は量子アニーリングの収束定理を数学的に証明するなど、本手法に対する数学的な基礎も与えています。以上の成果は世界的にも注目され, D-Wave Systems社による量子アニーリングマシンの開発につながりました。近年、教授はIEEEにおける量子コンピュータ用語の国際標準化グループや、米国政府機関IARPAが推進する高機能な量子アニーリング装置のプロトタイプ構築の国家プロジェクトへの参加を通じ、量子コンピューティング技術の開発や発展、さらには普及に向けた活動にも尽力しています。今日、量子アニーリングマシンが注目される背景には、その高速性のみならず超伝導量子ビットの採用による低電力性があるとも言われますが、益々複雑化する情報通信社会における課題の解決や持続的発展にとっても量子コンピューティングの果たす役割や期待は大きく、西森教授の功績を踏まえればC&C賞の受賞者としてふさわしいものと言えます。

グループB(1名)
氏名: チン W. タン 教授
現職: ロチェスター大学 名誉教授、香港科技大学 教授

業績
有機エレクトロニクス産業の発展に寄与する薄膜有機ELデバイスの発見とその先駆的開発

受賞理由
今日の情報通信社会では、人と社会システムをつなぐインタフェース技術の進化がその発展を支えています。特に、モバイルインターネットの拡大とともに、フラットパネルディスプレイ(FPD:Flat panel Display)はインタフェースとして極めて重要な役割を果たしています。FPDの分野では、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)が長らく市場を先導してきましたが、近年有機発光ダイオード(OLED: Organic Light-Emitting Diodes)が注目されています。OLEDは薄さや形状、柔軟性、面発光といったデザイン性や、低電圧駆動といった携帯性に優れ、画質面でも高コントラスト、高速度応答、広視野角といったLCDに対する優位性があり、小型の情報端末では既に大きな市場を形成しています。さらに将来を展望すれば、OLEDのさまざまな特徴を活かした情報端末が、革新的なインタフェースとして社会や人々の暮らしを豊かにし、変革していくことが期待されます。

チン・タン教授の長年にわたる有機エレクトロニクス、とりわけOLEDに関する研究は、発光とキャリア機能を分離した高輝度で高効率な積層薄膜構造の発見として結実し、それは今日のディスプレイ産業界における最も重要な技術的貢献の一つとして受け継がれています。1987年に発表されたこのデバイスは、僅か10V以下の電圧で1000カンデラ/平方メートル以上という今日の製品にも匹敵する光度を実現し、世界中の研究者に驚きとインパクトを与えました。その後、1990年代後半にはOLEDの実用化が始まりましたが、携帯端末の表示装置としては今やLCDをしのぐ主流製品になりつつあります。さらに、OLEDの応用として2000年代後半からはテレビが製品化されましたが、今後も市場のさらなる拡大が期待されています。一方、OLEDはその優れた画質やデザイン性などに加え、低消費電力である特徴も併せ持ち、人と情報通信社会とをつなぐ環境負荷の小さなインタフェースデバイスとしても重要な役割を果たしています。以上のような状況を踏まえれば、C&Cすなわち情報通信社会の持続的発展にとっても各種情報端末や表示装置の主要要素であるOLEDは極めて重要であり、その発見と開発の先駆者として世界中に影響を与えたタン教授の業績はC&C賞の受賞者としてふさわしいものと考えます。

各受賞者の業績の詳細と略歴、および当財団の活動と表彰式の概要については、別紙ならびにNEC C&C財団ウェブサイト(http://www.candc.or.jp/)をご参照ください。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/201810/20181010_01.html

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。

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