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2016年4月12日 14時50分 JST
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Source: Fujitsu Ltd
富士通など、「平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」の「科学技術賞」を2件受賞

東京, 2016年4月12日 - (JCN Newswire) - 富士通株式会社(注1)(以下、富士通)、株式会社富士通研究所(注2)(以下、富士通研究所)、株式会社トランストロン(注3)(以下、トランストロン)は、文部科学省が主催する「平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、「マイクアレイを用いた高雑音抑圧技術の開発」で科学技術賞(開発部門)を受賞しました。また、富士通研究所およびFujitsu Laboratories of America, Inc(注4)(以下、FLA)は、「高性能ICTシステムを実現する高速データ送受信回路の研究」で科学技術賞(研究部門)を受賞しました。

文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進などにおいて顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めています。

受賞者および受賞技術

[科学技術賞]開発部門

本部門は、我が国の社会、経済、国民生活の発展向上などに寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発、もしくは、発明を行った者を対象としています。

●受賞者:

- 松尾直司(富士通研究所 メディア処理研究所 主管研究員)
- 早川昭二(富士通研究所 メディア処理研究所 スタッフリサーチャー)
- 松本智佳子(富士通研究所 メディア処理研究所)
- 渡部純一(トランストロン 車両制御第二開発部 部長)
- 片山浩(富士通 ユビキタスIoT事業本部)

●案件名: 「マイクアレイを用いた高雑音抑圧技術の開発」

走行中の車における音声認識を用いた機器操作や、街中などにおける携帯電話使用においては、雑音による音声品質低下が問題となっています。この雑音の抑圧には複数マイクを用いたアレイが有効ですが、車室内や携帯電話に設置可能な小型ユニットで高い雑音抑圧量を実現することが課題でした。本開発では、話者以外の方向や距離から来る雑音の周波数成分の抑圧を実現しました。ここで、音源方向や距離による波形特性に加え、音声認識や携帯電話における人の聴覚特性を活用した処理を考慮することで、雑音を知覚しそうな帯域のみで抑圧することが特徴です。本開発により、厳密な全帯域処理のために多くのマイクが必要な従来技術と異なり、マイク2個を用いて走行中の車室内や街中などで20dB以上の高い雑音抑圧量(パワー比100分の1以下)を実現しました。本成果は、車載用アレイマイクとして雑音環境においても高い音声認識率を実現することで、走行中の安全・確実な車載機器の操作に寄与しています。また、欧州などの車両緊急通報システム用マイクとして事故発生時の迅速対応に寄与します。さらに、らくらくホンなどのスーパーダブルマイクとして、通話における高い音声品質の実現により携帯電話の利便性向上に寄与しています。

[科学技術賞]研究部門

本部門は、我が国の科学技術の発展などに寄与する可能性の高い独創的な研究または発明を行った者を対象としています。

●受賞者:

- 小柳洋一(富士通研究所 コンピュータシステム研究所 プロジェクトディレクター)
- 山本拓司(富士通研究所 コンピュータシステム研究所 プロジェクトディレクター)
- 日高康雄(FLA Novel Computing Laboratory Senior Researcher)

●案件名: 「高性能ICTシステムを実現する高速データ送受信回路の研究」

近年のサーバやスーパーコンピュータは、ビッグデータ処理や大規模科学技術計算のために、プロセッサを多数接続した大規模な並列構成のシステムとなっています。システムを高性能化するには、プロセッサ単体の高速化だけでなく、プロセッサ間のデータ伝送の高速化が必須となります。従来、電気伝送や光伝送のプロセッサ間のデータ伝送では、伝送時の波形歪により毎秒20ギガビットを超える高速化が困難、また高速化に伴い消費電力が増大するという課題がありました。本研究では、電気配線における信号の歪みを高周波領域から低周波領域まで適切に補正するイコライザ回路、またシステム内の数千本もの異なる配線において補正強度を自動調整する制御回路の実現に成功しました。加えて、光伝送において、光変調素子を高速かつ省電力で駆動する回路を実現しました。本研究により、毎秒25ギガビット以上という高速の電気伝送および光伝送を、省電力で達成しました。また、多数の配線を持つ大規模システムに対応できるようになりました。本成果は、大規模データ処理や科学技術計算を行う高性能システムの実現を可能にするとともに、システムの省電力化によりCO2削減など環境負荷削減に寄与することが期待されます。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2016/04/12.html

注釈
注1 富士通株式会社: 代表取締役社長 田中達也、本社 東京都港区。
注2 株式会社富士通研究所: 代表取締役社長 佐々木繁、本社 神奈川県川崎市。
注3 株式会社トランストロン: 代表取締役社長 大岡信一、本社 神奈川県横浜市。
注4 Fujitsu Laboratories of America, Inc: CEO佐々木繁、本社 米国Sunnyvale, CA。

概要:富士通株式会社

詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。

トピック: Press release summary
Source: Fujitsu Ltd

セクター: Electronics, Cloud & Enterprise, IT Individual
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