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2018年4月2日 19時00分 JST
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Source: Mitsubishi Corporation
三菱商事、2018年度新入社員への社長メッセージについて

東京, 2018年4月2日 - (JCN Newswire) - 本日、当社は171名(スタッフ(総合職)154名、ビジネスサポートスタッフ(一般職)17名)の新入社員を迎え入社式を行いました。社長の垣内 威彦より新入社員に対するメッセージがありましたので、以下の通り内容をご案内申し上げます。

新入社員向けメッセージ

【はじめに】
社長の垣内です。皆さん、三菱商事への入社おめでとう。2018年度も171名を新たに迎えることが出来てうれしく思います。社員はかけがえのない存在であり、最も大切なステイクホルダーです。その意味で、採用は非常に大事な仕事です。創業以来、三菱商事は社員の力で成長してきました。皆さんのこれからの成長と会社の成長が一体になるような会社が理想です。今後三菱商事を良い方向に引っ張ってくれる、極めて大切な、私からすれば宝に等しい貴重な人材を今日迎えたと思っています。本当に三菱商事に入ってくれてありがとう。

【政治経済情勢】
まず、現在の政治経済情勢についてお話します。私は社長就任以来一貫して、世界の経済情勢は極めて好調とみています。そう考える理由は3つあります。

1つ目は、巨大プラットフォーマーの台頭です。米国にアップル、グーグル、アマゾン、フェイスブック、マイクロソフトの5社、中国にテンセント、アリババの2社があります。7社合計の時価総額は500兆円近い規模になります。特に欧米において、個人情報の取扱いや規制についての問題が顕在化してきており、株式市場の乱高下などをもたらしてはいますが、引続き世界経済を牽引していくでしょう。

2つ目は、EV化や自動運転化に代表される自動車産業の変化です。実に100年ぶりの大変化とみています。自動車は膨大な周辺産業を抱えています。蓄電池化はエネルギー動向にも非常に大きなインパクトを与えますし、ボディ、ガラス、タイヤ等の素材にも革新が起こっています。技術的な側面だけではなく、シェアリングの普及は販売面にも影響を及ぼします。これからも相当の投資が発生し、実体経済を非常に強く支えていくだろうとみています。

3つ目は、AI/IoTです。その理由は、業界再編を誘発し、あらゆるビジネスモデルを修正させていくとみているからです。特にディープ・ラーニングにより、人工知能が人間の能力を超えていく可能性もあり、今後長期に渡って大きなインパクトをもたらすと考えています。

以上の3つは全産業に強烈なインパクトがあり、ファンダメンタルとしての実体経済は極めて強いとみています。

続いて、政治情勢についてですが、時間的な制約もありますので1点だけ触れます。それは、中国がアメリカに匹敵する巨大大国になる可能性が極めて高くなってきたということです。ひと昔前はパクスアメリカーナの時代であり、民主主義や自由主義の下で人権を守ることによって個人の能力を誘発し、イノベーションを起こすというメカニズムでした。その下では、「中国の産業が世界的に成長することは容易では無い」というのが定説とされてきましたが、そうではなくなってきている実態をしっかり見つめる必要があります。

中国では、社会的にも経済的にもある程度自由に活動できる状態になっており、中国の一般市民の生活水準は着実に向上しています。これまでの想定とは異なり、短期間で中国経済が減退するようなことはないでしょう。中国が更に成長をして米国と肩を並べるようになるという現実を日本がどう受け止め、巨大2大国の狭間で舵取りするのかが問われています。日本の立ち位置をあらためて考え直す必要があると思います。

【三菱商事の目標】
次に三菱商事が目標にしていることは何かについてお話したいと思います。昔は企業は稼いで税金を納めることが美徳でしたが、現在は利益の質が問われている時代です。三菱商事もSDG'sの方針の中で社会価値と環境価値、それから経済価値の三価値を同時実現する事を基本方針としつつ、変化への対応力をもった企業になりたいと思っています。変化が年々激しくなっている中で、変化への対応を間違えると企業は生きていけない。どういう風に変化に対応して企業として持続し続けることができるのか、ということが最大のテーマであります。この目標を達成する為のポイントは3つあります。

1つ目は総合であるということです。三菱商事には150超のビジネスユニットがあり、ほとんどの産業を俯瞰することができ、各産業で何が起こっているかを業界のインサイダーとして把握しています。全産業を俯瞰することが重要である理由は、三菱商事がポートフォリオマネージメントを実行しているからです。三菱商事では各事業を、商品市況に連動して収益が振れる市況系と、ビジネス自体をマネージできる事業系に分類し、市況系3割、事業系7割というバランスにしています。現時点においてはこれが理想的なポートフォリオバランスと考えていますが、変化する時代に合わせて対応していくことが極めて大事だと思っています。

2つ目は成長の芽を見つけることです。現在の三菱商事を支えているコア事業は、事業系では自動車、電力、不動産、食品原料、リテイル、LNG、市況系では原料炭、銅といった事業です。これらも、元はといえば、小さなユニットから成長した事業です。このように小さな事業の中から成長の芽を見つけていくことが「構想力」に繋がります。ビジネスモデルには必ず寿命があり、いつかは衰退する事を認識した上で、ビジネスモデルの再構想にチャレンジして欲しいと思います。

3つ目は、構想を実際のビジネスに繋げていくための実行力です。昨今、三菱商事の利益の殆どは事業会社からのものになっています。ここでいう実行力というのは、実現に向かっていかに経営するかという、経営力そのもののことです。

【求められる資質】
三菱商事が目標にしていることを皆さんが担っていくために、求められる資質は4つあります。

1つ目は、高い倫理観です。社員全員に経営者人材になってもらいたいと考えていますが、その為にはコンプライアンスの遵守は勿論のこと、それを超えて尊敬に値する人になってください。

2つ目は、真贋を見分ける目です。世の中はメディアやインターネットなどから発信される情報で溢れています。本質は何かを見極める目と同時に、常に洞察力を高めて、自分の考えや意見を言えるようにしてください。ありとあらゆることに対して自分の意見を持つこと、そして、それを自分の言葉で発信するということが非常に大切であり、そのための訓練をして欲しいと思います。

3つ目は、チームプレーの精神。三菱商事単体においても、連結ベース、関係会社、子会社等においても、ひとつのチーム、仲間として行動していくことが極めて大事です。チームのメンバーと喜びや悲しみを共にすることを体感して欲しいと思います。

最後に、強い心です。公私問わず、厳しい局面や環境が訪れることもあるでしょう。是非、身近にいる上司や同僚に相談し、それを乗り越えて、強い心を養成してください。

皆さんにも、将来「ここ一番の大勝負」という時がやってきます。そこでは、皆さんがそれまでに蓄積してきた全人格が問われます。いくら論理的でも「信頼できない」と言われてしまえば、ビジネスは成功しません。最後は皆さん一人ひとりの信用が問われるのです。その意味でも、先ほど申し上げた「信頼に値する」「尊敬に値する」ことは極めて大事な資質です。

【結び:皆さんに期待すること】
最後に、今日の午後に配属発表をします。先ほど申し上げた通り、今はコア事業となっているものでも、かつては小さな芽でした。皆さんの多くは、所謂コア事業ではない部署に配属になるかもしれませんが、そのビジネスモデルを変革し大きく成長させるという重要なミッションを担っています。また、欧米では人事や法務、財経などのキャリアを通じて経営者になるケースも多くあり、コーポレート部局に配属された人も、その分野に強みを持った経営者を目指してもらいたいと思います。

三菱商事には約800社の子会社を含む1,200社以上の関係会社があり、700人を超える社員が社長やCFOという立場で出向し、経営にあたっています。今後もこの傾向は益々強くなりますので、皆さんが成長する場が無いようなことにはなりません。しっかりやれば前途は必ず拓けることを確信して、猪突猛進、全力投球をお願いしたいと思います。

私から皆さんへのメッセージは以上です。頑張ってください。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2018/html/0000034298.html

概要:三菱商事株式会社

詳細は www.mitsubishicorp.com をご参照ください。

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